ふしぎな鈴


 
  ふしぎなリュック 1


かなは四年生になりました。
かなの学校へ、古杉先生が転校し
てきました。
小柄な色の白い先生でした。
先生はかなのクラスの担任になり
ました。



先生は、いつも背中に、灰色のリュ
ックをしょっています。
そのリュックは、さんざん使ったも
のらしく、古い物でした。



かなはリュックをみるたびに、「新
しいリュックを買えばいいのに」と思
いました。
初めて灰色のリュックをみた時から、
かなはリュックのことが気になってし
かたがありませんでした。


       つづく