2016-12-25 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 22 どのくらいの時間がすぎたのでしょ うか。 「気分はどうじゃ。気がついたかな」 その声で、三郎ははっと目がさめま した。 三郎は、広い部屋の中で寝ていました。 そばには、長いひげのおじいさんが 立っています。 「わしは地の国の神じゃ。本当にひ どい目にあったのぅ。しかし、おまえ はあんなひどい目にあっても、兄た ちを少しもにくんでおらぬ。なぜじゃ。 なぜお前は、兄たちをにくまないの じゃ」 神様は、三郎にたずねました。 つづく