2016-12-24 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 21 「おっかあ、助けてくれー。おっ かあ、おれはまだ死にたくなーい」 「お願いだー。誰か助けてくれー」 三郎は、ひっしでさけびました。 しかし、広い湖には誰もいません。 泳ぎのうまい三郎でしたが、落ち た所が強くうずをまいている所だ ったのでたまりません。 もがけばもがくほど、三郎の体は、 ずるずるーと、うずの中にすいこ まれてしまうのです。 ひっしにもがいていた三郎も、い つしか力つき、深い湖の底へ沈ん でしまいました。 つづく