2016-12-30 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 27 「三郎はな、町で用たしをしてくる といっとった。だから、もうすぐ帰 ってくるじゃろ。心配ないさ」 兄たちは、平然としていいました。 しかし、三郎は帰ってきません。 一日たち、二日たち、三日たっても、 三郎は帰ってきませんでした。 「三郎さんはどうしたのかしら」 三郎のことが心配で、妻はいてもた ってもいられません。 妻は諏訪湖へ行き、朝から晩まで三 郎を探しました。 でも、三郎はみつかりませんでした。 つづく