竜神になった三郎


   竜神になった三郎 29


そして、鹿のなまぎもでつくった
もちを千枚、三郎にくれました。
「地上へでるまで、千日かかる。こ
のもちを、一日一枚ずつ食べなさい。
そうすれば、無事に地上にでること
ができるだろう」



「神様、ありがとうございます。で
はいってまいります」
三郎は神様にお礼をいいました。
三郎は地の国の人々にもお礼をいう
と、自分の村めざして歩き続けました。
しかし、なかなか地上へでることが
できません。


          つづく