竹取物語


   貴公子たちの求婚 8


「姫は、どんな人と結婚したいと
思っているのかね。あの五人は、
立派な志をもったかただと思うが」



「あの五人は、どれほど深い愛情
を、私に持っているのでしょう。五
人の愛情は、同じ程度だと思います。
このままでは、どの人がいいのか
わかりません。



私が見たいと思う品を、見せてくれ
る人と結婚します。五人に、そう伝
えてください」
おじいさんは、姫の気持を、五人に
伝えることにしました。


         つづく