竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 6



おじいさんは、皇子が持ってきた
玉の枝と手紙を持って、かぐや姫
の部屋へ行きました。



 いたずらに身はなしつとも玉の枝を
 たおらでさらに帰らざらまし 



かぐや姫は、玉の枝を手にとってみ
ました。
「本物かしら」
姫は、何度も玉の枝をみました。
皇子の歌も、なぜか心にひびきません。


         つづく