2017-03-11 竹取物語 童話 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 7 「くらもちの皇子は、姫が希望し た蓬莱の玉の枝を持ってきたので すよ。姫、もう皇子の申し出をこ とわることはできません。自宅へ も寄らず、旅の姿のまま、姫の所 へきたのです。皇子と結婚しなさい」 おじいさんがいいました。 姫は、おじいさんの話も聞かず、 頬杖をついて物思いにふけってい ます。 「姫。これは、日本では見ること ができない貴重な玉の枝だ。皇子 の申し出をことわる理由は、何も ない。皇子は、人柄もよさそうだし」 つづく