竹取物語


阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 1


右大臣の安倍御主人(あべみうし)
の家は、裕福な家でした。
一族も栄えています。



安倍は、「火鼠の皮衣」を手に入
れるため、日本にやってきた唐船
の王けいに、手紙を書きました。
「唐にあるという火鼠の皮衣を送
っていただきたい」と。



そして、家来の小野房森に、皮衣
のお金と手紙を持たせ、唐へ派遣
しました。
小野は、安倍の手紙を、唐船の王
けいに渡しました。


        つづく