井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 7


でも・・・領地を広げるために、ほか
の諸国と戦っている話を聞くのは
つらい。戦のない平和な世の中は、
いつくるのだろうか」
姫は、淵にむかって、そうつぶやき
ました。



父から戦の話を聞くたびに、姫は
心の中でさけびます。
「私は、武将の娘。でも、私は、戦
が大きらい」と。
そして、「一日も早く、みんなが
安心して暮らせる世の中になりま
すように」と、姫は祈りました。
大島城も、ここ数年は平和でした。


       つづく