井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 6


そして、その日も、にわとりと一
緒に、淵のみえる場所へ行きま
した。 
「こっこ、おいでー」
にわとりは、「こっこっこ」と鳴き
ながら、姫の後をついてきます。



「私は、歌をよみ、絵を描いてい
るおとうさまが大好き。でも、戦
に行くおとうさまは、嫌い。おと
うさまたちは、なぜ戦をするのだ
ろう。



戦国の世だから、敵がせめてくる
こともある。一族の人たちや城下
の人々を守るために、戦うのはし
かたがない。


        つづく