2017-12-21 開善寺の早梅の精 童話 開善寺の早梅の精 3 開善寺の早梅には、こんないいつ たえがあります。 今からおよそ四百六十年前。 甲斐の武田が、伊那谷にせめて きました。 そして、信濃の村上と戦になりま した。 村上頼平の家臣に、和歌をよむ風 流な男がおりました。 男の名前は、埴科文次。 武芸を学ぶかたわら、和歌の道に も精進していました。 文次は、出征中にも、心に残る情 景があると、それを歌によみました。 つづく