開善寺の早梅の精


  開善寺の早梅の精 13


「私、文次さんとゆっくりお話が
したいのです」
「梅香さん。ほんとにおじゃまし
ていいのかな」
文次が、聞きました。
「どうぞ、えんりょなく。おいしい
お酒をごちそうしますよ」



誘われるままに、文次は女の人
の後をついていきました。
文次は、りっぱな書院に案内され
ました。


        つづく