竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 8


 第一章 貴公子たちの求婚 2


そして、土塀などに穴を開け、垣根
越しにのぞき見をしました。
しかし、かぐや姫をみることはでき
ませんでした。
召使いたちに、「せめて伝言を」と
お願いするのですが、誰も相手に
してくれません。



かぐや姫の家の前から離れようとし
ない男たちは、昼も夜も一日中、か
ぐや姫の家のまわりで過ごしました。
しばらくすると、多くの男たちは、用
もないのに家のまわりを歩きまわる
ことは迷惑だろうと思い、かぐや姫
の家へこなくなりました。


       つづく