竹取物語


   貴公子たちの求婚 4


そこで、五人は、かぐや姫に手紙
を書きました。
でも、返事はきません。
恋する歌を詠み、かぐや姫に届け
ましたが、何の返事もありません。



十二月になり雪が降っても、真夏
の暑い日にも、雷が鳴り響く時に
も、五人は毎日かぐや姫の家へや
ってきました。
そして、おじいさんを呼び出し、「か
ぐや姫と結婚させてください」と、
お願いしました。



かぐや姫は、わしら夫婦のこど
もではないので、思い通りにはな
りません」
そういって、おじいさんはことわ
りました。


       つづく