貴公子たちの求婚 5
月日がどんどんすぎていきます。
五人は、家に帰っても、物思いに
ふけり、かぐや姫への思いを絶ち
切ることができません。
五人は、「そうはいっても、最後
にはかぐや姫に会えるだろう」と、
期待していたのです。
そして、かぐや姫に対する切実な
心をみせつけようと、家のまわり
をぐるぐる歩きまわりました。
そんな男たちの様子をみて、おじ
いさんがいいました。
「姫よ。変化の人とはいいながら、
こんなに大きくなるまで、姫を育
てたじいの気持もわかってほしい。
どうかじいのいうことを聞いてお
くれ」
つづく