2017-05-30 竹取物語 童話 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 3 使者は御殿に帰り、帝に報告しま した。 「かぐや姫を、ひとめみただけで も忘れることができないのに、長 い間かぐや姫と暮らした翁は、ど んな気持でいるのだろう」と、心 配しました。 八月十五日。 帝は、それぞれの役所に命令をだ し、中将高野大国を任命し、二千 人の兵士を、竹取りのおじいさん の家に派遣しました。 兵士たちを、家の土塀の上に千人、 屋根の上に千人配置し、使用人と ともに、かぐや姫を守りました。 つづく