竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 4


使用人たちも、兵士と同じように、
弓矢を持ち武装しています。
兵士の一部を屋根からおろし、家
の中にいるかぐや姫も守りました。



おばあさんは、塗籠の中で、かぐ
や姫を抱いて座っています。
おじいさんは、塗籠の戸に鍵をか
け、戸口に座りました。



おじいさんは、兵士たちにお願い
しました。
「こんなにおおぜいの人で、かぐ
や姫を守っているのだから、月の
国の人たちに負けるはずはない。
ちょっとでも、空を何かが飛んだ
ら、殺してくれ」と。


          つづく