竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 123


第九章 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 4


おじいさんは、兵士たちにお願いしました。
「こんなにおおぜいの人で、かぐや姫を守
っているのだから、月の国の人たちに負け
るはずはない。ちょっとでも、空を何かが
飛んだら、殺してくれ」と。


「蝙蝠一匹でも飛んだら、さっと殺し、み
せしめのため外にさらしてやろうと思って
います」
兵士のことばを聞き、おじいさんは頼もし
く思いました。


        つづく