竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 14


第一章 貴公子たちの求婚 8


「姫。うれしいことをいってくれるね。
じいは、今年七十になった。いつま
で生きていられることか・・・。
じいが気になるのは、ただ一つ。姫
のことだけ。


この世の人は、男は女をめとり、女
は結婚してこどもをうむ。そうやって、
一族が栄えていくのじゃ。姫は、結
婚する気はないのかね」
「じい、なぜ結婚しなくてはならない
のですか」


       つづく