竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 73


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 8


すると・・・。
「ふしぎな話ですなー。そんな
仕事をしている船などありませ
んよ」
船長たちが、笑いながらいいま
した。


その話を聞いた大納言は、
「臆病な船長たちだ。わしの実
力を知らないから、そんなこと
をいうのだ」と、腹をたてました。


「わしの弓の実力なら、龍がいた
ら、さっと殺して、頸の玉をとる。
もう家来たちが持ってくる玉など、
あてにしない」


      つづく