女神さまからのおくりもの


    プロローグ 7


こどものいない長者夫婦は、そ
の子に「ふく」と名前をつけ大切
に育てました。
ふくに乳を飲ませてくれたのは、
清太の母でした。
清太とふくは、実の兄弟のよう
に仲良く育ちました。



それから三年がすぎました。
八ヶ岳のふもと、佐久の庄屋の
家に、かわいい女の子が生まれ
ました。
長い間こどもが授からなかった
夫婦は、大喜び。
きよと名づけられた女の子は、
心の優しいこどもに育ちました。


        つづく