女神さまからのおくりもの


   諏訪からきた少年 3


一方、清太は、「あっ、ふくちゃ
ん」とさけびそうになりました。
朝日長者の娘、ふくにそっくり
だったからです。



「ふくちゃん。やっぱり生きて
いたんだね」
清太は、心の中でそっとつぶ
やきました。



ふくは、清太の母の乳で、大き
くなりました。
でも、八才の時、一人で守屋山
福寿草の花をとりに行き、道
に迷いこごえ死んでしてしまっ
たのです。


        つづく