女神さまからのおくりもの


 座禅草が咲いている高原で 18


「かわいそうなふくちゃん」
「大切な娘をなくした長者と奥
さまは、気の毒なほどがっかり
していた。かあちゃんも、しば
らく元気がなかった。おらも辛
かった」



清太は、ふくのことを思い出し、
涙が出そうになりました。
「ふくちゃんは、なぜ一人で守
屋山へ行ったのだろう」
清太は、今でもふくの気持がわ
かりません。



「おら、きよちゃんと初めて会
った時、本当にびっくりした」
「なぜ驚いたの」


      つづく