女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 16


「おらが庄屋さまの家へきて、十
日位たったある日。夜中に、白
駒がどこかへ走っていく夢をみ
て、びっくりしてとびおきた。心
配になって、馬小屋をのぞいた
ら、白駒がいなかった。



おらは、必死で白駒をさがしてあ
るいた。四時間後、白駒は何くわ
ぬ顔で戻ってきた。庄屋さまのじ
まんの馬が、このまま帰ってこな
かったらどうしようと、心配でたま
らなかった」
清太は、白駒がいなくなった時の
様子を、ぽつりぽつりと話してくれ
ました。


      つづく