女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 17


「その後も、何度か馬小屋にい
ない時があった。でも、朝には
ちゃんと戻ってきていたので、誰
にもその話をしたことはない」
「そんなことがあったのね。私、
何も知らなかったわ」



「おらは、最初から白駒ってふ
しぎな馬だなと思っていたよ」
清太は、長い間気にしていたこ
とをきよに話し、気持が楽にな
りました。



「白駒。夜中にどこへ行ってい
たの」
白駒は、遠くの山をじっとみて
いるだけでした。


       つづく