女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 25


きよちゃんが結婚してしまえば、
「きよちゃん」なんて、きやすく
声をかけることもできないし、こ
うして二人で馬を走らせることも
ないのだなと、清太は思いました。



「おらは、きよちゃんが大好きだ。
次郎さんにも、誰にも、きよちゃ
んを渡したくない。きよちゃんは、
おらのものだ」
清太は、心の中で強くさけびました。


         つづく