女神さまからのおくりもの


   それぞれの思い 8


「何かご用でしょうか」
「清太。そこへおすわり」
「はい」
清太は、何をいわれるのだろう
と、緊張しました。



「清太は・・・娘のきよを・・・どう
思う?」
「おじょうさまですか。おじょうさ
まはやさしいし、明るいし、しっ
かりしているし。その上、美しい。
すてきなかただと思います」



「いや・・・清太・・・そういうことを
聞いているのではなくて、つまり・・・
その・・・清太は・・・きよのことが
好きかどうかと聞いているのだ」


       つづく