女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 8


湖のほとりでは、楓やななかま
どの葉が、真っ赤に紅葉してい
ます。
その姿が、湖面にうつっていて、
きれいでした。



「なんて美しい景色だろう。き
よちゃんにみせてあげたいな」
美しい景色をみているうちに、
いらだっていた清太の心は、だ
んだんにおだやかになってきま
した。



「今すぐやしきを出て行ってほ
しい」
庄屋のことばを思い出すたびに、
清太はくやしい思いでいっぱい
でした。


        つづく