女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 9


八年間、おらのことを、実のこ
どものようにかわいがってくれ
た庄屋が、あんなひどいことを
いうなんて・・・。
清太は、庄屋の気持がわかり
ませんでした。



庄屋は、おらのことを、よく働
く使用人としかみていなかった
のか。
おらの家は、貧乏だ。
でも、とうちゃんもかあちゃん
も、毎日一生けんめい働いて
いる。
そんな父と母を否定されたよう
な気がし、清太はみじめな気持
でいっぱいだったのです。


        つづく