お月さまの耳かざり

[童話]お月さまの耳かざり


お月さまの耳かざり 7


「そうだ。この星の耳かざりを、かあちゃんにあげよ

う。そうすれば、かあちゃんの病気がよくなるかもし
れない」
かなは、おかあさんの耳に、耳かざりをつけてあげ
ました。
すると、おかあさんのほおがほんのり赤くなりました。


次の朝。
かなが目をさますと、おかあさんが朝ごはんのした
くをしていました。
かあちゃん、おきて大丈夫?」
「大丈夫だよ。かなに耳かざりをつけてもらったら、
元気になったみたい」
おかあさんはうれしそうでした。

 
             つづく