2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴21 かなは、おとうさんとおかあさん と三人で暮らしています。 おとうさんは、町の小学校へつと めていました。 かなは、笑顔のすてきな、心のや さしいこどもでした。 かなの庭には、南天・梅もどき・ まゆみなど、実のなる木がたくさ ん植えて…

りゅうの俳句

・ このかなを お話すると ふしぎかも ・ この心は なくなってから 桜かな ・ あの花の お話される 南かも ・ あの心は しておられたが 童話なり ・ あの花を なくなってから 桜かな ・ その桜 しておられたが 小鳥かも ・ あのだいの 思うでしょうね こども…

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴20 「心のやさしいおくがたさまだっ たのに、なんでこんなに早くなく なってしまったのだろう」 藩の人々は、なげき悲しみました。 「そういえば、おくがたさまはい つも花や小鳥と楽しそうにお話を しておられたが、おくがたさまは 花や小鳥の…

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴19 姫は、ふたたびこの世に生まれ てくることを、強く望みました。 ある夜、姫は夢をみました。 桜の花が美しく咲いている下で、 少女が鈴をもらっている夢でした。 「かな、この鈴を大切にするの だよ」 長いひげの人は、その少女を “かな”とよ…

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴18 「くやしい、くやしい……。 なんとしても、にくき北条をほ ろぼしたい」 心のやさしい姫でしたが、三浦 一族をほろぼした北条を、姫は どうしても許すことができませ んでした。 こうして、鎌倉時代から続いた 豪族三浦一族は、北条早雲によ …