2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

古事記神話「古事記物語」

大国主命 稲羽のしろうさぎ 9 うさぎは喜んでお礼をいいました。 「あんな意地の悪い八十神たちは、 八上比売を妻にすることはできま せん。 八上比売は、きっとあなた のお嫁さんになりますよ。 みて いてごらんなさい」と。 うさぎは、蒲の穂をたくさん集…

古事記神話「古事記物語」

大国主命 稲羽のしろうさぎ 8 教えてもらった通りに、海水で体 を洗い風に吹かれていると、体中 の皮がこわばり、びりびりさけて しまったのです。 そういうと、うさぎは「うわーん、 わーん。 痛いよ、痛いよー」と、 大声でなきだしました。 うさぎの話を…

古事記神話「古事記物語」

大国主命 稲羽のしろうさぎ 7 「やーい、やい。まぬけな鰐め。 うまくだまされたな。 わしは、 ただ本土へ渡りたかっただけだ」 と。 すると、最後に並んでいた鰐が怒 って、いきなりわしをつかまえま した。 そして、毛をはいでしまったので す。 痛くて泣…

高遠しんわの丘ローズガーデンのばら

古事記神話「古事記物語」

大国主命 稲羽のしろうさぎ 6 鰐にそういったのです。 鰐たちはすっかりだまされて、海 の上にずらりと並びました。 びっくりするほどたくさんの鰐で した。 わしは、十・五十・八十・百・二百 ・・・三百と数えながら、鰐の背中 の上を、ぴょんぴょん渡っ…

古事記神話「古事記物語」

大国主命 稲羽のしろうさぎ 5 そこへ通りかかったのが、大国主命。 「うさぎよ、なぜ泣いているのだね」 「わしは、淤岐(おき)の島に住ん でいたうさぎです。 なんとかして 本土へ渡りたいと思い、鰐(原文では 和迩 鮫の類?)をだましました」 「どうや…