妹の命日


明日・3月26日は、妹の命日。
妹がなくなってから、一年になる。
月日のたつのは、本当に早い。




妹は卵巣がんだった。
約三年間抗がん剤治療をしたが、腸に転
移。 そして、54才でなくなった。




その時、二人のこどもは、25才と13
才。 幼いこどもを残して、あの世へ旅
立っていった妹。
どんなに心残りだっただろうか。




せめて、上のこどものお嫁さんの顔をみ
せてあげたかった。 下のこどもの高校
生になった姿をみてもらいたかった。




妹は癌であることは知っていたが、後ど
れくらい生きられるかということは知ら
ずにいた。




医者もいわなかったようだし、家族も妹に
は伝えなかった。 だから、私も余命につ
いては、何も妹にいわなかった。




ただ、「死にそうになった所を、何度も神
様が助けてくださったのだよ」といういい
方で、それとなく妹に伝えていた。
でも・・・妹は、自分がもうすぐ死ぬのだと
は、思っていなかっただろう。





飯島夏樹さんのように、余命を知ることが
良いのか、妹のように余命を知らずになく
なった方が良いのか・・・。
私には、どちらが良いのかわからない。




でも、自分がその立場だったら、後どの位
生きられるのか知りたい。
そして、じぶんなりにこの世の区切りをつ
けたいような気がする。




しかし、こどものいない私に、「余命は後
何日ですよ」と、誰が伝えてくれるのだろ
う。 弟か、下の妹か、それとも、二人の
甥か?  




妹よ、心安らかに天国で暮らしてください。
こどもたちのことは、心配しないでね。
二人とも元気でがんばっているから・・・。




明日は妹の一年祭があり、親族が集まる。
そして、みんなでお墓参りをする。