ふしぎな鈴「かな生まれる」


     ふしぎな鈴「かな生まれる」1


小桜姫がなくなってから、五百年近い月日がたち
ました。



南アルプスの山々が美しくみえる町に、女の子が
生まれました。かなが生まれた時、丘の上の桜が
とても美しく咲いていたそうです。
かなは、おとうさんとおかあさんと三人で暮らし
ています。おとうさんは町の小学校へ勤めていま
した。かなは笑顔のすてきな、心の優しいこども
でした。



かなの庭には、南天・梅もどき・まゆみなど、実
のなる木がたくさん植えてあります。その木へ、
小鳥がたくさんやってきます。


   つづく



「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話。
一昨年九月、「鳥影社」から発行されました。




ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)

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