風の神様からのおくりもの


     風の神様からのおくりもの9


「あなたの名前はまゆよ。いい名前でしょ。このまゆ
玉のように美しく、やさしい人になってね」
そういいながら、おかあさんはまゆ玉を女の子の枕元
におきました。 



女の子はまゆ玉をみて、にっこりとほほえみました。
なんともいえない優しいほほえみでした。
二人は女の子のほほえみを、いつまでもいつまでも
あきることなくみていました。
こうして縁側においてあった黄金色のまゆ玉は、女の
子・まゆの大切なお守りになったのです。



一ヶ月がすぎました。
おかあさんはまゆをつれて、一ヶ月検診に行きました。


   つづく


「風の神様からのおくりもの」は、みほよう
この初めての童話集・「風の神様からのおく
りもの」に収録されています。



http://www.bk1.co.jp/product/2056682



心を病む兄のために、明神様にお参りする心
優しい少女の話など4編。
信州諏訪を舞台に、美しい挿絵を添えて描か
れる心温まる創作童話。



  童話集「風の神様からのおくりもの」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話