竜神になった三郎 - みほようこの日記

　　童話「竜神になった三郎」

　　こぼれ話　その一

「おーい、おーい。私のおっかあ、やぁーい」

諏訪博物館ができた翌年の正月、私は
信州の諏訪地方に伝わっている「竜に
なった三郎」の資料をあつめに、諏訪
博物館へ行った。

その時、「おーい、おーい。私のおっ
かあ、やぁーい」という三郎が妻をさ
がして歩く声を聞いた。

強烈なさけび声だった。
この声を聞いてから、十数年がたつ。
今でも、三郎の妻をさがして歩くこの
声が、耳からはなれない。

「三郎のこの声を、こどもたちに伝え
たい」
そう思って、私は、童話「竜神になっ
た三郎」を書いた。

そして、三郎の声を聞いてから十三年
後、２００４年４月、「鳥影社」で童
話集「竜神になった三郎」の本を作っ
ていただきました。

　　　　竜神になった三郎

信州の諏訪地方には、「竜になった
三郎」という伝説があります。

「竜神になった三郎」は、その伝説を
ヒントにして、みほようこが書いた物
語。

「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」
に収録されています。

　　　童話集「竜神になった三郎」

　童話集「竜神になった三郎」感想文