昭和60年代の歌31


小春日の穏やかな日ざし心地よく

   太りて伸びし野沢菜を洗ふ








一つことにこだはりをし幾日か

   今朝穏やかにもの編み始む








師走の庭に裸電球ともし刈る

   庭師の鋏の音隣屋より聞こゆ




新たなる希望湧きくる今日にして

   ポインセチヤの一鉢買ひ来ぬ