女神さまとの約束


   女神さまとの約束1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070525#p1



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   「女神さまとの約束」より


「わぁー、黄金色の花!」
ふくは、大声でさけびました。
黄金色の花は、小さな水たまりの
中に咲いています。



「これが、黄金色の花なのね。
なんて美しい花かしら」
ふくは、そっと花にさわりました。
すると・・・。
どこからかやさしい声が聞こえて
きました。



「ふく。やっと、黄金色の花をみ
つけたのね。
黄金色の花は、私からのおくりも
のです。
おとうさんをこの場所へつれてき
て、黄金色の花びらで、おとうさ
んの体をやさしくさすってあげな
さい。



そうすれば、おとうさんはじきに
元気になれるでしょう。
おとうさんが元気になっても、あ
なたはこの岩場にとどまって、病
気で苦しんでいる人をすくってく
ださい。



けっしてこの場所をはなれてはい
けませんよ。
おとうさんのことは、私が守ります。
わかりましたか。ふく。
私との約束を、ちゃんと守れますか」
女神さまの声でした。



童話「女神さまとの約束」は、信州
佐久にある「白駒の池」に伝わって
いる話をヒントにして、みほようこ
が書いた物語。