有明山に住む鬼・八面大王


  有明山に住む鬼・八面大王22


「そんなことがあったのですね。
でも、その山鳥は、弥助さんに助
けてもらって、うれしかったと思
います。
弥助さんは、心のやさしいかたな
のですね」
娘が、弥助の顔をみながらいいま
した。



「おかあさん。では、ごはんとみ
そ汁でよいですか」
そういって、娘は、朝飯の用意を
始めました。
さくは、食事のしたくをしている
娘の後ろ姿を、うれしそうにみて
います。



「おまたせしました。ごはんの用
意ができました」
娘が、弥助とさくに声をかけました。
「では、改めて、新年のあいさつ
をしよう」
さくが、弥助と娘にいいました。



              つづく



   昨日の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090514#p1



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   有明山に住む鬼・八面大王1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090424#p1