女神さまからのおくりもの


   女神さまからのおくりもの6


すると、庭には、かわいい子馬が。
雪のように白い馬でした。
子馬は、つぶらなひとみで、きよを
じっとみています。



「わぁー、かわいい馬。とうちゃん、
この馬、どうしたの」
「足にけがをしていたので、つれてきた」
「どこからつれてきたの」
「湖のほとりからだよ」



「その湖は、どこにあるの」
八ヶ岳のふもとの山の中にあった。 
とうちゃんの知らない湖だった。青く澄ん
だ美しい湖だったよ」
吉衛門は、とってきたきのこを選り分けな
がら、子馬と会った時の様子を話してくれ
ました。



今朝。
とうちゃんは、夜があけないうちに、八ヶ
岳のふもとの山へ、きのこをとりに行った。
山へ着いたのは、朝日がのぼるころだった
かな。



       つづく




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