女神さまからのおくりもの


   女神さまからのおくりもの5


それから三年がすぎました。
八ヶ岳のふもと、佐久の庄屋の家に、か
わいい女の子が生まれました。
長い間こどもが授からなかった吉衛門夫
婦は、大喜び。
きよとなづけられた女の子は、やさしい
こどもに育ちました。


 
   第一章 白駒は、誰の馬?



八ヶ岳のふもと、佐久の里にも、さわや
かな秋がやってきました。
ふもとの山では、木々の紅葉が始まりま
した。



「ただいま」
吉衛門が、山から帰ってきました。
「とうちゃん、おかえりなさい。きのこ、
たくさんとれた?」
「とれたよ。きよ、いいものがあるから、
庭へおいで」
いいものって、なんだろう。 きよは、
わくわくしながら、庭へ行きました。
 


        つづく



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