女神さまからのおくりもの4
清太が生まれて一カ月後。
桜の花が満開になったある日。
朝日長者の門前に、生後一カ月くらいの
女の子と、梶の紋がついたお守りがおい
てありました。
「神様が、わしらの願いを、やっときい
てくださった。 ありがたいことじゃ。
この子は、神様がわしら夫婦に授けてく
ださったこどもにちがいない」
こどものいない長者夫婦は、その子に
「ふく」と名前をつけ、大切に育てま
した。
ふくに乳を飲ませてくれたのは、清太の
母でした。
清太とふくは、ほんとうの兄弟のように
仲良く育ちました。
つづく
この童話の挿絵を募集しています。
挿絵を描いてくださるかたは、「鳥影社」まで。