黄金色のまゆ玉 3
「真夜中、明神さまはどこへ行ったの
だろう」
「今夜、そっと明神さまの後をつけて
みよう」
「おお、それがいい。それがいい」
勇気のある足の早い青年が、何人かで
明神さまの後をつけることにしました。
その日の夜。
青年たちは、物陰にかくれて、明神さま
がでてくるのをじっと待っていました。
すると・・・。
明神さまがでてきました。
「おお、寒いっ」
明神さまは、空をみあげみぶるいしまし
た。 そして、なにやら小声でつぶやく
と、足早に歩き始めました。
その早いことといったら。
青年たちは、こんなに早く歩く人をみた
ことがありません。
青年たちは、たちまち明神さまをみうし
なってしまいました。
つづく
黄金色のまゆ玉 1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130124#p1
黄金色のまゆ玉 2