黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉 4


「明神さまって、足が早いんだね。
まるで、氷の上をすべるように歩いて
いったよ」
「それにしても、明神さまはどこへ行っ
たのだろう」



「好きな人のところへ行ったのかもし
れないよ」
「ばかをいえ。 あんな美しい奥さん
いるのに、明神さまがそんなことをする
はずがないじゃないか」



「じょうだんだよ。じょうだん」
「なにしろあの二人は、うらやましい
ほど仲がいいからね」
「じゃあ、明神さまはどこへ行ったの
だろう?」
「明日の夜は、明神さまの行き先をちゃ
んとつきとめようぜ」


           つづく
  



     黄金色のまゆ玉 1

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     黄金色のまゆ玉 2

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     黄金色のまゆ玉 3

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