大国主命物語


    スクナビコナ 1


ある日。
大国主命が、出雲のみほ岬に立って
いると、はるかむこうに小さな舟が
みえました。
舟は、どんどんこちらに近づいてき
ます。



舟にのっているのは、小さな神様と
おともたち。
かがいもの細長い実を割って作った、
小さな舟でした。
小さな神様は、蛾の羽をはいで作っ
た衣を着ています。



「どなたかな」
大国主命が、小さな神様にたずねま
した。
でも、何も答えません。
おとものものに聞いても、名前がわ
かりません。


      つづく



「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130325#p1


蛇の室・かぶら矢の試練

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130411#p1