大国主命物語


   やきもちを焼く須勢理媛 3


その衣を脱ぎ捨て、山の畑に蒔いた
蓼藍で染めた衣をきて、胸元をみる。
そして、袖をあげさげしてみると、こ
の衣はとてもよく似合う。



愛しい妻よ。
たくさんの鳥が飛び立つように、私
が大勢のおとものものに引かれてい
ったならば、あなたは泣くまいと強
がっていても、山にはえているスス
キのようにうなだれて泣くだろう。

 
         つづく



「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130325#p1


蛇の室・かぶら矢の試練

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130411#p1


スクナビコナ

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130416#p1


沼河比売 

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130502#p1


やきもちを焼く須勢理媛 1

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130503#p1


やきもちを焼く須勢理媛 2

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130504#p1