大国主命物語


   やきもちを焼く須勢理媛 2


大国主命は片手を馬の鞍にかけ、片
足を鐙に入れて、こんな歌を詠みま
した。


 
黒い衣を着て、水鳥のように胸元を
みる。
そして、鳥が羽ばたくように、袖を
あげさげしてみるが似合わない。



波が引いていくように、後に衣を脱
ぎ捨て、今度はかわせみの羽のよう
な青い衣を着てみる。
袖をあげさげしてみるが、この衣も
似合わない。


         つづく



「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130325#p1


蛇の室・かぶら矢の試練

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130411#p1


スクナビコナ

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130416#p1


沼河比売 

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130502#p1


やきもちを焼く須勢理媛 1

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130503#p1