大国主命物語


   やきもちを焼く須勢理媛 5


綾織りの帳がひらりとたれている下
で、カラムシの寝具の柔らかな下で、
タクの寝具のざわざわ鳴る下で、淡
雪のような私の白い胸をやさしくだ
いてください。 



そして、私の手を枕にして、ゆっく
り足をのばしておやすみください。
さあ、お酒を飲んでくださいな。



こんな歌を詠むと、二人は杯をかわ
し、夫婦のちぎりをかためました。



その後。
大国主命と須勢理媛は、今にいたる
まで、出雲の国で仲良く暮らしてい
ます。

 
 「やきもちを焼く須勢理媛」おわり 



「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130325#p1


蛇の室・かぶら矢の試練

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スクナビコナ

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沼河比売 

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やきもちを焼く須勢理媛 1

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やきもちを焼く須勢理媛 2

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やきもちを焼く須勢理媛 3

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やきもちを焼く須勢理媛 4

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