2014-05-26 古代出雲の王 大国主命 童話 沼河比売 11 八千矛神さま。私は、しおれた草 のような女です。 私の心は、ふらふら飛ぶ水鳥のよ うです。 今は、自分のことしか考えていな い鳥ですが、いずれはあなたの鳥 になりましょう。 だから、鳥を殺さないでください。 緑の山に日が沈むと、真っ暗な夜 がやってきます。 夜になったら、朝日のようにやっ てきて、白い腕で私をやさしく抱 いてください。 つづく